2017年5月27日

英語スピーチ・コンテストのロール

トーストマスターズクラブには、年に2回の英語スピーチ・コンテストがあります。

英語スピーチ・コンテストは、インハウス(クラブ内予選)→エリア(4クラブのクラブ予選1位2位による予選)→ディヴィジョン(県大会ぐらいの予選)→ディストリクト(全国大会)まで組まれています。

ディストリクト春季大会の勝者は、日本代表として米国での世界大会に出場します。

英語スピーチ・コンテストは、トーストマスターズクラブのメンバーによりボランタリーに運営されています。インハウス・スピーチ・コンテストの場合、スピーチ・コンテストに必要なロールは以下のとおりです。

英語スピーチ・コンテストのロール

Contest Chair(コンテスト委員長)

コンテスト運営を統括します。コンテストの準備から当日の運営まで責任を負います。コンテスタントには、事前にRule BookEligibility FormProfile Sheetを配布し、Code of Ethicsの遵守を求め、Eligibility Formへの署名とProfile Sheetの記入を求めます。

Chief Judge(審査委員長)

コンテスタント、審査員の双方の適格性を確認し、公正な審査が行われるように審査を統括します。審査員には事前にRule bookEligibility Formを配布し、審査員にCode of Ethicsの遵守を求め、Eligibility Formへの署名を求めます。

Contestant(コンテスト出場者)

コンテスト・スピーチの発表者です。Competent Communication Project 6まで完了が条件です。

Judge(審査員)

コンテスト・スピーチの審査員です。Ballot Sheetに審査結果を記入して、Chief Judgeに提出します。
インハウス・スピーチ・コンテストの場合、会費を納めているメンバーであることだけが条件です。エリア以上のコンテストでは、コンテスタントと同様にCC Project 6まで完了が条件です。なお、審査員はコンテスト終了後も自分が審査員だったことを明かしてはいけません

Tie-break Judge(同点審査員)

複数のコンテスタントが同点1位になったときに審査に加わる予備的な審査員です。Chief Judge以外の誰にも知られないように審査員ブリーフィングにも出ません。

Interviewer(インタビュワー)

スピーチ終了後に、コンテスタントにインタビューします。コンテスタントに「名前」「所属クラブ」「トーストマスターズクラブ歴」の3つの質問をしてから、その人のスピーチに関する質問をします。持ち時間は、コンテスタント1人あたり1分~1分半です。詳しくは、みなとみらいトーストマスターズクラブ公式サイトからGuide for Speech Contest Interviewerをダウンロードしてください。

Timer(計時係)

スピーチ時間を計り、Speech Contest Time Record Sheetに記録し、Chief Judgeに提出します。

Counter(集計係)

JudgeからBallot Sheetを回収して、Tally Sheetに集計し、Chief Judgeに提出します。

Sergeant at Arms(会場係)

下記に挙げる備品の準備、会場の設営を受け持ちます。
Item (品目)Responsibility (担当)Remarks (備考)
表彰状(1位、2位、3位)SAATMIから用紙を購入、またはPDFを厚手の用紙に印刷(参加証と違い、その場で入賞者名を記入するため、書き損じの予備も用意)
参加証SAATMIから用紙を購入、またはPDFにContestant名を入れて、厚手の用紙に印刷
AgendaContest Chair -> SAAContest Chairが最終確認して、SAAが印刷(インハウス予選では例会と同じく各自で印刷)
Comment sheetSAASAAが印刷(クラブに在庫があるか確認)
Comment用封筒SAAインハウス予選では不要
スピーチ順番くじContest Chairおみくじ、トランプなどContest Chairの好みで
Rule Book(規則集)Contest Chair / Chief JudgeContest ChairはContestantに、Chief JudgeはJudge、Tiebreaking Judge、Timer、Counterに事前にメールで送付
Eligibility FormContest Chair事前にメール添付して記入して持参するように依頼(忘れる人がいるので、数枚の予備の印刷)
Profile SheetContest Chair
Judge Certification for EligibilityChief Judge
Tiebreaking Judge's Ballot SheetChief Judge
Ballot SheetChief Judge
Tally SheetChief Judge
Speech Contest Time Record SheetChief Judge

補足

下図は2017年のディヴィジョンEコンテストのステージから客席を撮った写真です。
来年は、みなとみらいトーストマスターズクラブから、クラブ→エリア→ディヴィジョンへ進むコンテスタントが出るのでしょうか。
乞うご期待!
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2017年5月20日

Vote Counterの役割とロール説明の例文(Sample Script)

トーストマスターズクラブの例会には、例会の進行を補助するアシスタント・ロールがあります。

Vote Counter(集計係)

Table Topics、Prepared Speech、Evaluationのそれぞれセッションで、メンバーは一番よかったスピーカーに投票します。その投票用紙を回収して、票数を集計し、各セッションのベスト・スピーカーをToastmaster of the Dayに報告します。
Timerと同様に例会の初めに、Toastmaster of the Dayからの紹介を受けて、Vote Counterの役割について(もちろん英語で)説明します。説明の例文(Sample Script)と集計用紙は、クラブ公式サイトでダウンロードできます。
EventTask
Opening / Role ExplanationTMODから指名を受けて、ロールについて説明します。
Table Topics SessionSession終了直後にVoting Boxを回して集票、集計します。
Prepared SpeechSession終了直後にVoting Boxを回して集票、集計します。
EvaluationEvaluation終了直後にVoting Boxを回して集票、集計します。
General Evaluation各SessionのBest Speakerを書き留めて、Award Presentationの前にTMODに渡します。

ロール説明の例文

Good afternoon, fellow Toastmasters and guests,

As a Vote Counter, I will be counting the votes for the best in each of the following categories: Table-topics, Prepared Speakers, and Evaluator.

Please use these ballots to vote you felt he/she was best in each category. I will collect them after each section of the meeting. At the end of the meeting, I will bring the results up to the Toastmaster of the day.

After each of the prepared speeches, we will have one minute for writing feedback. Please use the top portions of the ballot sheet to give helpful and encouraging comments to the speakers. Toastmaster of the Day.
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2017年5月14日

Timerの役割とロール説明の例文(Sample Script)

トーストマスターズクラブの例会には、例会の進行を補助するアシスタント・ロールがあります。

Timer(計時係)の役割

持ち時間以内で話す練習のために、各スピーカーのスピーチ時間を計測、発表します。例会の初めに、Toastmaster of the Day(TMOD)からの紹介を受けて、Timerの役割について(もちろん英語で)説明します。説明の例文(Sample Script)兼集計用紙は、クラブ公式サイトでダウンロードできます。

Timerは以下の各セッションで、GreenYellowRedのウチワを提示して、スピーカーに持ち時間を知らせます。Redのタイミングから30秒を過ぎると失格ですが、本人が話し終わるまで、そのまま時間を計り続けてください。
EventTask
Opening / Role ExplanationTMODから指名を受けて、ロールについて説明します。
Joke/Tips Session3分でGreen、4分でYellow、5分でRedを提示します。記録、発表はしません。
Table Topics Session1分でGreen、1分半でYellow、2分でRedを提示して、Time Boardに記録します。Sessionの最後に記録を発表します。
Prepared Speech通常は5分でGreen、6分でYellow、7分でRedを提示して、Time Boardに記録します。ただし、Speakerによって持ち時間が異なるため、事前にAgendaで確認します。Sessionの最後に記録を発表します。
Evaluation2分でGreen、2分半でYellow、3分でRedを提示して、Time Boardに記録します。Sessionの最後に記録を発表します。

ロール説明の例文

I will be the timekeeper for the meeting. The job of the timekeeper is to keep track of the time for speeches, evaluations, table topics and Joke/Tips session, and to ensure that the session begins and ends on time. I will indicate the amount of time you have by raising three colored flags:
  • Green means you have spoken for the minimum time.
  • Yellow means you are running out of time.
  • Red means time is up, and you must stop in 30 seconds.
I will show each color flag at the timing specified in the meeting agenda. At the end of each session, I will report the actual speaking time. Toastmaster of the Day.

説明の最後は”Toastmaster of the day"で締めて、TMODに会の進行を戻します。

参考

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2017年5月6日

Table Topics Masterの役割

Table Topicsとは、即席で英語のスピーチをする能力を高めるためのもので、英語で物事を考える能力を高めるのに役立ちます。

Table Topicsの質問者をTable Topics Masterと呼びます。

1. 準備

Table Topics Masterは、例会当日までに質問テーマを設けて、それに沿って質問を準備します。質問テーマは、Toastmaster of the Dayが設定した例会テーマ(Meeting Theme)に合わせてもかまいません。

2. 当日の進め方

質問する際は、できるだけRoleのない会員を指名します。指名は、質問の後にしますので、みんな注意して聞いています。
ユーモアにあふれた質問、シリアスな質問、趣味に関する質問など、いろいろな質問がなされます。

平均して4~5個の質問がなされ、それぞれの質問に対し指名された会員が独自の発想でTable Topic Speech(即席スピーチ)を行います。

「当てられないかな」と少しドギドキするセッションです。

Table Topics Speaker指名マナー

Roleのない人がいない場合は、Vote Counterなどのアシスタント、Evaluator、General Evaluator、TMODのように負担の軽いロール担当者から指名します。

Prepared Speakerと初回ゲストは避けますが、参加2~3回目のゲストや他クラブ会員は指名してもかまいません。
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2017年5月1日

General Evaluator(総合論評者)の役割/準備/例文

General Evaluator(総合論評者)はPrepared Speech以外の全ロールに対して手短にフィードバックする総評者です。

事前に準備できることが少ないわりに例会全体を総括しなくてはいけない点で、例会の中で最も難しいロールです。

General Evaluatorの役割

  • Evaluation Sessionの司会進行
    • Evaluatorの紹介
    • Timer's reportへの頭出し
    • Best Evaluatorの投票依頼
    • GRAHCO's reportへの頭出し(みなとみらいトーストマスターズクラブの場合)
  • Speaker以外のロールに対する論評

General Evaluatorの準備

General EvaluatorはCompetent Leadershipマニュアルで「どんなことに気をつけて臨むか」という課題が与えられています。それぞれの課題、評価項目に目を通しておきましょう。
  • 1回目:Project 2 Critical Thinking
  • 2回目:Project 3 Giving Feedback
  • 3回目:Project 5 Planning and Implementation
  • 4回目:Project 7 Facilitation
  • 5回目:Project 8 Motivation
  • 6回目:Project 10 Team Building
最も重要な準備は、事前に総合論評の下書きを用意しておき、各ロールの論評ポイントを確認しておくことです。みなとみらいトーストマスターズクラブ公式サイトで、General Evaluation Script Template(例文)をダウンロードいただけます。

この例文テンプレートです。そのまま使うのではなく、その例会のテーマなどに合わせて、自分なりに手を加えてお使いください。

参考

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